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クラリネットを割らない為に!原因と対策

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管体割れ。

それはクラリネット吹きにとっての恐怖ですよね。割ったときの悲しみ、そのショックは計り知れないものがあります。

レッスン中に生徒の楽器が「ピキッ」と音を立てて割れたこともありました。
そのときの生徒の悲しみに溢れた顔は今でも忘れられません…

 

そんな恐ろしい割れの原因と対策を今回はご紹介していきます。

 

何故割れるんだろう

そもそも楽器が割れる原因はなんでしょう。
大きな原因は2つ。それは温度差乾燥です。
これらを回避すれば割れる可能性をかなり低くすることができます。

この2つの原因について詳しくみていきましょう。

 

原因① 温度差

温度差とは管の外側内側の温度差です。

クラリネットは木でできてますよね。
木は暖められると膨らみ、冷えると縮む性質を持っています。

 

人の吐く息は暖かいですよね。その息を楽器に吹き入れると管の内側が暖められ膨張します。しかし外側は冷たいまま。

すると管の内側は膨らんでいく。一方、外側は縮んだままという状態が生じます。
この差がどんどん大きくなり木が耐えられる強度を超えた瞬間、「パキッ」っと割れてしまうのです。これが1つ目の割れの原因の正体。

 

原因② 乾燥

これは至極単純なこと。
木は乾燥すると割れるんです。

野菜や魚でも保存用に乾燥させると縮みますし、人の肌だって乾燥しすぎるとひび割れが起こったりしますよね?
これと同じことが木でも起きる訳です。
なので極端に湿度の低い部屋は要注意です。湿度が20〜30%を切るような部屋では適度に加湿するようにしましょう。

 

特に気を付けなければならないのが冷暖房の風
乾燥した温風、冷風が楽器に当たり続けるとかなり危険です。

 

以前、私が指導する学校で特定の生徒の楽器が何故か何度も割れるということがあったのですが、よくよく確認してみるとその生徒の席がちょうど暖房の風が直撃している位置だったということがありました。
風が当たらないようにしたところ、それ以降割れることはなくなりました。

冷暖房の風にはくれぐれも注意してくださいね!

 

楽器を割らないための対策

ではどうしたら割れを回避することができるのでしょう。

ここまで読んだ方はもうだいたいお分かりですよね。要は温度差と乾燥が生じる状況を回避すれば良いのです。

割らない為に私がやっていることは大きく5つ。

 

対策① 楽器の外側を暖めてから吹き始める

これは寒い時期限定ですが、楽器に息を入れる前に上管の上部を手のひらで軽く握って暖めます
レジスターキーやトリルキー、左手人差し指で押すラのキー周辺が最も割れやすい箇所なので、その辺りを暖めてから吹くようにしましょう。
3分くらい手のひらで握るだけでもだいぶ違いますよ。

 

対策② 冷暖房の風を避ける

これはとにかく避けるのみです!笑
エアコン等の場合は風向きの調整ができると思うので、楽器に当たらないように調整しましょう。
我が家のエアコンは常に最も上向き(床と水平)になるように風向きを設定しています。状況によって真下へ向けても良いと思います。

 

対策③ 極端に低湿度の部屋で吹かない

楽器にとって高湿度は敵です。調整が狂うし楽器やリードが水分を吸ってしまって鳴りが悪くなります。
しかし極端な低湿度も割れの原因になってしまいます。
私の経験だと40〜50%が楽器も良く鳴り割れの心配もない適度な湿度なのではないかなと思います。

湿度30%を切るとリードも乾燥でバリバリになってきてしまいますね。

 

対策④ 吹き終わったらすぐケースに入れる

たくさん練習して吹かれた楽器の管体は多くの水分を含んでいる状態です。その後、吹くのをやめるとその水分が徐々に空気中に放出されていきます。
楽器がそのまま放置されると部屋の状況によってはかなりのスピードで水分が放出されてしまうことになります。

急激な変化は木に負担をかけてしまいます。なるべくゆっくり水分を放出して貰った方が木にとっては優しいですよね。
ケースに入れることによってそのスピードを抑えることができます。

 

部屋に放置したくらいで割れるということはそうそうありませんが、乾燥や低温、冷暖房の風から守ることができるので、私はなるべくこまめにケースに入れるようにしています。

 

対策⑤ こまめにスワブを通す

上記で管体が水分を吸うというお話をしましたが、そもそもなるべく管体が水分を吸わないようにするのが一番です。
楽器を吹いていると管の中に結露が溜まります。(マウスピースを取って覗くとわかります)
これを放置すると管体がどんどん水分を吸って膨張してしまいますので、スワブを通して水分を除去してあげてください。
10〜15分に一度くらいは通すと良いですね。

 

同じ理由で、
トーンホールに溜まった水を取る
ジョイントの部分に溜まった水を取る
という作業も行うとより良いです。
トーンホールはあぶらとり紙で。ジョイント部分はティッシュペーパーや柔らかい布で拭ってください。

私はトーンホールに水が溜まったらなるべく早急に水を取るようにしています。

そうすることで管体への負担だけでなくタンポの寿命も伸ばすことができます。

ジョイント部分は楽器を片付けるときに取るようにしています。

 

それでも割れる楽器は割れる

ここまで散々対策を解説してきたのになんじゃそりゃとお思いかもしれませんが。
製造段階での乾燥作業が足りなかったり、もともとが割れやすい木材だった場合、どんなに大切に扱っていても割れる楽器は割れてしまうんです。
とても大切に楽器を扱っているのに割れてしまった知人を私は何人も見てきました。

逆にどんだけ乱雑に扱っていても割れない楽器というのも存在します。
これはもう本当に運ですね。

 

ただ上記の対策をすることで割れる可能性を最大限低くすることはできます。
できる限り割らずにクラリネットを吹いていく為にも是非楽器を大切に扱ってあげてください。

 

まとめ

私はこれまで楽器を歴代で計7本購入し使用してきましたが、上記の対策をすることで1本も楽器を割ったことはありません
運が良かったのもあるかもしれませんが、大切にして扱ってきた結果だと思っています。

皆さんも自分の楽器に愛をもって大切にしてあげてください。そうすればきっと楽器も応えてくれますよ!

 

おすすめの水分除去グッズなどは過去記事で紹介していますのでこちらもどうぞ!

clariclip.hateblo.jp

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